だらしない

意味

だらしないとは、けじめがない。しまりがない。だらしがない。

語源・由来

だらしないは、同じ意味の形容詞「しだらない」の音節順序を入れ替えた言葉。
「しだらない」の「しだら」は、「自堕落(じだらく)」が訛ったとする説や、「ふしだら」の「しだら」とする説があるが未詳。

音節順序の入れ替えパターンはいくつか考えられるが、「だらしない」になった理由は、濁音で始まる言葉は悪い印象を与えるためや(一般の和語で濁音が語頭にくるのは例外的で、悪い意味になることが多い)、擬態語「ダラダラ」と近い印象になるためであろう。
「しだらない」から「だらしない」の音節順序が変わったのは、江戸時代に逆さ言葉が流行していたためとも言われるが、逆さ言葉であれば「らだしない」になる。
「だらしない」の語においては、「あらたし(い)」が「あたらし(い)」に変化したことに似た現象と考える方が自然である。

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