意味
ろくでなしとは、なんの役にも立たない者。ろくでもない人。
語源・由来
ろくでなしを漢字で「碌でなし」と書くのは当て字で、本来は「陸でなし」と書く。
「陸(ろく)」は、土地が平らなことから、物や性格がまっすぐなさまを意味する言葉である。
現代でも、平らな屋根を「陸屋根(ろくやね)」、水平の基準となる墨の線を「陸墨(ろくずみ)」と言い、「陸」が平らなことを表す言葉として残っている。
その「陸」を否定した「陸でなし(ろくでなし)」は、性格が曲がった人を意味する。
そこから転じて、役に立たない人を「ろくでなし」と呼ぶようになった。
ろくでなしの語源には、数字の「六」に関連付けた「六でなし」の説も見られるが、俗説である。
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