獣/けもの/けだもの

けもの/けだものの意味

けものとは、全身に毛が生え、四足で歩く哺乳動物。
けだものとは、全身に毛が生え、四足で歩く哺乳動物。人間としての義理や人情のない人をののしり卑しんでいう語。

けもの/けだものの語源・由来

けものは「毛物」の意味。
けだものは「毛の物」の意味で、「だ」が「の」を示す助詞になっている語には「くだもの(果物)」があり、「水無月」や「神無月」の「な(無)」にも通じる。
現代では他人を卑しめて呼ぶ語として「けだもの」が用いられる以外、「けもの」と「けだもの」は違いなく使われているが、古くは区別していることもあった。
「獣道」は「けものみち」であって「けだものみち」とは言わないように、「けもの」は「毛物」のうち野生を指す言葉として使われ、漢字には「獣」が当てられていた。
一方、「けだもの」は「毛物」のうち家畜を指す言葉として使われ、漢字には「畜」の字が当てられていた。
そのため、「けだもの」と呼ばれていた動物は少なく、牛・馬・羊・犬・豚・鶏の6種だけであった。
鶏は鳥類なので四足で歩く哺乳類には該当しないが、家畜であり歩く動物であることから、「けだもの」に含まれていたのである。

けもの/けだものの類語・言い換え

哺乳動物のけもの・けだもの

獣(じゅう)/しし/獣類/野獣/獣畜/犬畜生/四獣/四足獣/四つ足/四足/四つ/ビースト/動物/アニマル/哺乳類/畜生/畜類/家畜/猛獣/百獣/害獣/益獣/走獣/海獣/霊獣/奇獣/珍獣/巨獣/小獣/鳥獣/禽獣/人獣/半獣

人間に対して言う「けだもの」

人でなし/犬畜生/鬼畜/人非人/人面獣心/人畜生/畜生/人外/悪魔/極悪人/狼藉者/狼藉人/ろくでなしDQN/外道/ゲス/クズ/カス/ゴキブリ社会のダニ

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