顰みに倣う/ひそみにならう

意味

顰みに倣うとは、善し悪しも考えずに、人の真似をする。また、他人と同じ行動をする際、謙遜して言う言葉としても用いる。西施の顰みに倣う。顰に倣う。

語源・由来

「顰み(ひそみ)」は動詞「ひそむ(顰む)」の連用形で、眉間にしわを寄せて顔をしかめることを表す。
出典は、中国の『荘子』に見える次のような故事から。
中国の春秋時代、越の国に西施(せいし)という美女がいた。
西施が胸を病み、顔をしかめているのを見た醜女が、自分も眉間にしわを寄せれば美しく見えると思い、里に帰ってそれを真似た。
それを見た人々は、あまりの醜さに気味悪がって、門を固く閉ざして外に出なくなったり、村から逃げ出してしまったという。
そこから、善し悪しも考えずに他人の真似をすることや、他人と同じ行動をする際、見習う気持ちであることを表す謙遜の言葉として、「顰みに倣う(西施の顰みに倣う)」と言うようになった。

類語・言い換え

顰に倣う/西施の顰みに倣う/真似する/真似る/見習う/模倣する/コピーする/パクる/あやかる/尻馬に乗る/追随する/追従する/付和雷同

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