えげつない

意味

えげつないとは、やり方や言い方が露骨でいやらしい。図々しい。あくどい。元は関西方言。

語源・由来

えげつないの語源は不明だが、あくが強い味覚の「えぐい」や「えごい」に関係する説がある。
この説は、「えぐい(えごい)」は「ひどい」「残酷」の意味でも使われていることから、えげつないは「えげつけない」が転じた語で、「け」は「気」、「ない」は甚だしいことを表す形容詞的接尾語というものである。
また、江戸時代の方言辞典『物類称呼』には、えげつないの類語として「いげちない(意気地ない)」や「むげちなき」が見られるため、「いげちない」の訛りという説もある。
「いげちない(むげちなき)」は「情けない」を意味した語で、人情味がないところから「厚かましい」「むごい」などを意味するようになった可能性は考えられる。

類語・言い換え

いやらしい/汚い/卑しい/あくどい/あこぎあざとい/意地汚い/意地悪世知辛い図々しい厚かましいふてぶてしい酷い/むごい/むごたらしい/えぐい冷たい/非道/下劣/薄情/非情/無情/非人情/不人情/冷血/冷酷/残酷/無慈悲

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