ギボウシ/擬宝珠/ぎぼうし

意味

ギボウシとは、キジカクシ科ギボウシ属の多年草の総称。山地に自生。観賞用ににも植える。、花茎の上部に漏斗状のを総状につける。

語源・由来

ギボウシは「ギボウシュ(擬宝珠)」の転で、つぼみが欄干などの親柱の上端につける「擬宝珠」に似ていることからというのが定説となっている。

欄干の擬宝珠


ギボウシの蕾

しかし、この説には大きな問題がある。
植物の「ギボウシ」は12世紀の『堤中納言物語』に見られるが、欄干の「擬宝珠」が見られるのは14世紀の『太平記』からで、時代が前後してしまうのである。

欄干の「擬宝珠」の語源には、ネギの花の形をした「宝珠」の意味で「ネギボウシュ」、転じて「ギボウシュ」になった説がある。
また、ネギの花は「ギボウシュ」や「ギボウシ」と呼ばれていたことから、この植物の若いがネギに似ているため、「ギボウシ」と呼ぶようになったと考えるのが妥当である。

別名・類語

ギボシ/ホスタ/うるい/紫擬宝珠/甘菜/岩菜

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