臥薪嘗胆/がしんしょうたん

臥薪嘗胆の意味

臥薪嘗胆とは、復讐のために辛苦すること。目的を達成するために苦労・努力を重ねること。

臥薪嘗胆の語源・由来

「臥薪」は薪(たきぎ)の上に寝ること。「嘗胆」は苦い胆(肝)を嘗めることで、共に自身を苦しめることで復讐の志を奮い立たせることを表す。
転じて、臥薪嘗胆は目的を達成するために苦心し、努力を重ねる意味で用いられるようになった。
臥薪嘗胆の成語は、『十八史略』の「春秋戦略」に見える次の故事に由来する。
春秋時代、呉王の闔呂(こうりょ)は越王の勾践(こうせん)と戦い、敗れて死んだ。
闔呂の息子である夫差(ふさ)は、父の仇を討つために固い薪の上に寝て、その痛みで復讐の志を忘れないようにし、三年後に会稽山で勾践を降伏させた。
敗れた勾践は、室内に苦い熊の胆を掛けて嘗め、その苦さで会稽の恥を忘れないようにし、十数年後に夫差を滅ぼして、会稽の恥を雪いだ。
なお、「嘗胆」のみでは『史記』の「越王勾践世家」が初出で、『十八史略』と同様の話であるため、『史記』の故事からとするものも多いが、「臥薪嘗胆」の形では『十八史略』の「春秋戦略」が初出となる。
四字熟語「臥薪嘗胆」の出典とするならば、『十八史略』が良いであろう。

臥薪嘗胆の類語・言い換え

坐薪懸胆/薪に坐し胆を懸く/越王之胆/漆身呑炭/呑炭漆身/苦心惨憺/堅忍不抜/雪辱/汚名返上/名誉挽回/リベンジ/リターンマッチ/辛苦/苦労/労苦/努力/忍耐/忍苦/苦節/我慢辛抱/骨折り/苦心/苦慮/腐心/四苦八苦/七難八苦/苦難/辛労/自己鍛錬/試練/虎視眈々捲土重来/辛酸を嘗める/苦労を重ねる/苦しむ/努力を重ねる/頑張る/耐え忍ぶ/耐え抜く/血反吐を吐く/辛抱を重ねる/捲土重来を期す/反撃の機会を待つ/反撃の機会を窺う手ぐすねを引く/爪を研ぐ/牙を研ぐ/虎視眈々と狙う虎視眈々と待つ/虎視眈々と待ち構える

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