意味
かまとととは、よく知っていながら知らないふりをすること。また、その人。うぶらしく振る舞う女性に対して用いられる。
語源・由来
かまととの「かま」は「蒲鉾(かまぼこ)」、「とと」は「魚」を表す幼児語で、漢字では「蒲魚」と書く。
蒲鉾が魚から作られることを知らないふりして、わざとらしく「蒲鉾はトトからできているの?」と聞いたことから、「かまとと(かまととぶる)」という言葉が生まれた。
かまととが女性に対して多く使われる理由は、江戸末期の上方の遊郭で、うぶなふりをした遊女に対して使われ始めたことによる。
類語・言い換え
ぶりっ子/かわい子ぶり/かわい子ぶりっ子/猫かぶり/ねこっかぶり/はまちっ子/あざとい/知らないふり/知らないそぶり/知らんぷり/すっとぼける/とぼける/おとぼけ/しらを切る/知らぬ顔の半兵衛/嘯く/しらばくれる/しらばっくれる/空とぼける/空っとぼける/空々しい/白々しい/空知らず/空を使う/知らぬ顔/知らん顔/知らず顔/素知らぬ顔/何食わぬ顔/娑婆で見た弥三郎
かまととぶる
いい子ぶる/可愛い子ぶる/猫を被る/うぶなふりをする/ピュアなふりをする/純情なふりをする/うぶを装う/ピュアを装う/純情を装う