背水の陣/はいすいのじん

意味

背水の陣とは、一歩も退くことの出来ない絶体絶命の状況・立場。また、失敗すれば後はないことを覚悟して全力で事に当たることのたとえ。

背水の陣の語源・由来

背水の陣は、中国の史記『淮陰侯伝』の以下の故事による。
漢と趙との戦いで、漢軍の兵士は寄せ集めばかりだった。
そこで漢の韓信(かんしん)は、あえて川をに陣を敷き、兵士達が退けば溺れるほかない捨て身の態勢にした。
趙の軍は兵法の常識を破り、川を背にして陣をとった漢の軍を見て大笑いした。
しかし、韓信の目論見どおり漢軍の兵は決死の覚悟で戦い、見事勝利をおさめたという。
この故事から、絶体絶命の状況を「背水の陣」、失敗の許されない状況で全力をあげて事にあたることを「背水の陣を敷く」「背水の陣で臨む」と言うようになった。

背水の陣の類語・言い換え

水を背にして陣す/死中に活を求める/死地に陥れ然る後に生く/糧を捨てて船を沈む/川を渡り船を焼く/破釜沈船/船を沈め釜を破る/釜を破り船を沈む/井を塞ぎ竈を平らぐ/絶体絶命/悪戦苦闘/危急存亡の秋/天王山/天下分け目/土俵際/瀬戸際剣が峰正念場土壇場胸突き八丁/ショーダウン/崖っぷち/鍔際/後がない/クリティカル

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