ぎこちないの意味
ぎこちないとは、動作や言葉が滑らかでなく、不自然である。着物などが体に合わなくて、具合が悪い。
ぎこちないの語源・由来
ぎこちないは、近世以降に見られる「無作法だ」という意味の「ぎこつなし(ぎごつなし・ぎごつなし)」が変化した語。
「ぎこつなし」は、中古以降に見られる「無作法」の意味の「こちなし」と、漢語の「気骨」が合わさったといわれる。
「こちなし」は、「骨」の呉音「コチ」に形容詞を作る接尾語「ナシ」が付いた語で、「(ゴツゴツしていて)骨のようだ」という意味から「無作法」の意味になったと思われる。
「こちなし」の語源を踏まえた場合、「ぎこちない」の語源は「こちなし」と「気骨」が合体した語ではなく、「キ(牙)」と「コチ(骨)」に形容詞を作る接尾語「ナシ」で、「牙(歯)や骨のようで柔軟さがない」といった意味からと考えられる。
ぎこちないの類語・言い換え
たどたどしい/拙い/流暢でない/滑らかでない/スムーズでない/かたい/こわばった/不自然/ぎくしゃくした/わざとらしい/おぼつかない/巧みでない/ぶきっちょ/不器用/不得意/不得手/へぼ/へぼい/苦手/下手/拙劣/拙悪/下手くそ/下手っぴ/からっ下手/まずい/不慣れ/未熟/稚拙/初々しい/しっくりしない/不格好/無様/不体裁/みっともない/見苦しい/具合が悪い