意味
まったりとは、味わいに、まろやかや穏やかさがあり、こく・深みのある感じ。ゆったりと落ち着いているさま。人柄が穏やかなさま。
語源・由来
まったりは「またい(全い)」の語幹に、状態を表す接尾語「り」が付いて促音化したものと考えられている。
同じような語源には、「あさ(浅)」に由来する「あっさり」、「さは(爽)」に由来する「さっぱり」などがある。
「またい」は、完全であることを表す語だが、京都の方言では「柔らかい」の意味で使われており、ここから、まろやかさや穏やかさを表現するようになったと思われる。
まったりは主に関西で使われる方言で、料理などの味わいについていう言葉であったものが、1980年代に全国に広まり、1990年代から若者の間で、のんびり落ち着いた様子を表すようになったといわれる。
全国的な使われ方として見れば正しいが、関西では1900年代前半から、ゆったり落ち着いたさまの意味でも使われている。
そのため、元々、柔らかさを広く表現した言葉だが、特に味覚についていうことが多かったと捉える方が自然である。
また、語源である「またい」を「おとなしい」や「のろい」などの意味で使っていた地域は、東は富山県から西は九州までと広いため、「まったり」を味覚よりも動作について表現する土壌はすでにあったといえる。
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