万事休すの意味
万事休すとは、もはや施すべき手段がなく、すべて終わりである。全く見込みがなく、何をしても駄目だと諦める。「万事窮す」と書くのは誤り。
万事休すの語源・由来
万事は「すべてのこと」「あらゆること」。
休すには「休む」や「休息する」の意味もあるが、ここでは「おしまいになる」を意味する。
万事休すの出典は、『宋史』の「荊南高氏世家」で、次の故事に由来する。
荊南の国に保勛という王子がおり、王に甘やかされて育ったため、人が怒ってにらんでもにこっと笑っていた。
その王子の姿を見た荊南の人々が、「万事休すだ(これで国はおしまいだ)」と言った。もしくは、王が保勛を溺愛する姿を見た人々が、「万事休すだ」と嘆いたという。
その後、保勛が王の座につくと、政治が乱れて国は滅びた。
万事休すの類語・言い換え
万策尽きる/刀折れ矢尽きる/弓折れ矢尽きる/事ここに至る/事ここに及ぶ/命運が尽きる/年貢の納め時/一巻の終わり/もはやこれまで/諦める/観念する/断念する/諦めの時/観念の時/破綻する/絶体絶命/進退窮まる/進退維谷まる/進退維谷/後がない/やんぬるかな/どうにもならない/どうしようもない/手詰まり/手支え/手がない/打つ手がない/手立てがない/手も足も出ない/詮方ない/なすすべがない/成す術なし/立ち往生/お先真っ暗/四面楚歌/孤立無援/八方塞がり/袋の鼠/袋の中の鼠/去るも地獄残るも地獄/苦境に立たされる/窮地に立たされる/一筋の光明も見出せない/匙を投げる/お手上げ/万歳/ギブアップ/ギブ/おしまい/終わり