足が出る/あしがでる

意味

足が出るとは、予算や収入を超えた支出になる。赤字になる。また、隠し事が現れる。ぼろが出る。

語源・由来

足が出るには二つの意味があるが、それぞれ語源は異なり、いくつかの説がある。
赤字になる意味の「足が出る」の「足」は、「お金」を意味する「お足」とする説もあるが、相場用語の「足」から生じた言葉である。
相場用語では、足があるかのように相場の移り変わるさまを見立て、「欠損」の意味で「足」が使われる。
相場で損失し、不足分を完済できないことを「足が出る」と言った。

隠し事が現れる意味の「足が出る」の語源には、着物の丈が短いために隠しておきたい足が出てしまうことからや、「馬脚をあらわす」から派生したなどの説がある。
しかし、「足が出る」が使われる以前は「足が付く」と言っており、表に現れることから「出る」と表現されるようになったと考える方が妥当であろう。
「足が付く」は、逃亡者の足取りがわかることを言い、そこから隠し事が現れる意味にも使われるようになった。

隠し事が現れる意味の説とはやや異なるが、着物の丈の話は赤字になる意味の「足が出る」の語源といわれることもある。
それは、少ない予算のために生地が足りず、丈の短い着物になって足が出るというものだ。
しかし、着物の丈が短くて足が出るのは少ない予算内で済ませたためで、予算オーバーしておらず、辻褄が合わない。

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