暖簾に腕押しの意味
暖簾に腕押しとは、手ごたえや張り合いがないことのたとえ。
暖簾に腕押しの語源・由来
暖簾に腕押しの語源には、二通りの解釈がある。
ひとつは、手ごたえがないたとえとして「のれんを腕(手)で押すようなもの」という、意味をそのまま解釈した一般的なもの。
もうひつは、「腕押し」とは「腕相撲」のことで、「のれんと腕相撲をするように張り合いがない」と解釈したものである。
「腕押し」を「腕相撲」の意味で用いた例は、『義経記』や『日葡辞書』に見られる。
しかし、暖簾に腕押しの「腕押し」が「腕相撲」を意味したと分かる例はなく、「腕押し」に「腕で押す」という「腕相撲」に近い意味もあるので断定が難しい。
ただし、「暖簾に腕相撲」ということわざが使われることもある。
そのため、「暖簾と腕相撲をするようなもの」の意味が、暖簾に腕押しの語源となっている可能性は十分に考えられる。
暖簾に腕押しの類語・言い換え
暖簾と臑押し/暖簾と相撲/沢庵のおもしに茶袋/牛の角を蜂が刺す/鹿の角を蜂が刺す/石地蔵に蜂/釣鐘を蜂がさす/蛙の面に水/石に灸/石に針/土に灸/泥に灸/糠に釘/生壁の釘/豆腐に鎹/沼に杭/馬耳東風/甲斐がない