カボスの意味
カボスとは、ミカン科の常緑小高木。またその果実。ユズの近縁種で、果汁を食用とする。大分県の特産。
カボスの語源・由来
カボスは別名を「カブス」や「カブチ」と言い、「カブス」はダイダイの古名でもある。
昔は、ダイダイなどの柑橘類の皮を燻し、蚊の駆除に用いており、「カイブシ(蚊燻し)」「カフスベ(蚊燻)」などから「カブス」となり、「カボス」に変化したと考えられる。
また、食用とした後に干し貯蔵しておいた皮を、翌年の夏に燻して蚊の駆除に用いるため、「カハホス(皮干)」が変化した語との見方もある。
「カブチ」から「カブス」となり、「カボス」に変化したとすれば、蚊の毒物となるものの意味で「カブス(蚊附子)」も考えられる。