ちやほや

ちやほやの意味

ちやほやとは、相手の機嫌を取ったり甘やかしたりするさま。「ちやふや」とも言う。

ちやほやの語源・由来

ちやほやは「蝶よ花よ」を語源とする説が広まっているが、雑学の世界で作られた俗説で信憑性が低い。
「蝶よ花よ」は子供を非常に可愛がり大切に育てるさまをいう語で、平安時代には「花や蝶や」と言い、江戸時代に反転して「蝶や花や」となり「蝶よ花よ」へと変化している。
ちやほやの語源といわれるのは「花や蝶や」が反転した「蝶や花や」で、これが短縮されて「ちやほや」になったというが、時代が合わないのである。
「蝶や花や」は1600年代半ばに用いられた語。そこから100年程度で「蝶よ花よ」に置き換わっている。
「ちやほや」はその100年後から見られる語で、この時代に200年も言葉を持ち出して、短縮するという点が不自然である。

ちやほやの「ちや」は、「でたらめ」を意味する「ちゃら」から生じた語と思われる。
「ちゃら」は「おべんちゃら」の語源にもなっており、口先で機嫌を取るさまを表したものであろう。
「ほや」については不明だが、江戸時代には「ほやほや」が嬉しそうに笑うさまも意味しており、温かく柔らかい「ほや」の音で甘やかすさまを表現したと考えられる。
そうであれば、「ほや」に合わせて「ちゃら」が「ちや」になったことは十分に考えられ、「ちやほや」を「ちやふや」と言うことも自然である。
また、「ちやほや」の方言には「ちゃらほや」や「ちゃらほら」がある。
「ちゃらほら」は「からでまかせを言う」の意味もあり、「ちやほや」とほぼ同時期に使われ始めた言葉である。

ちやほやの類語・言い換え

ちやふや/ちゃらほや/ほいほい/よいしょ/ご機嫌取り/機嫌買い/ごますりおべんちゃらおべっか/媚/へつらい/追従/スポイル/猫可愛がり/蝶よ花よ/機嫌を取る/機嫌気褄を取る/気褄を合わす/取り入る/気に入る/気を取る/煽てる/いい気にさせる/媚びる/媚を売る/へつらう/おもねる/ごまをする/味噌を擂る/持ち上げる/よいしょする/祭り上げる/ほいほいする/べたべたする/特別扱いする/厚遇する/優遇する/持て囃す/褒めちぎる/褒めそやす/褒め立てる/お調子を言う/お世辞を言う/おべんちゃらを言うおべっかを使う/甘やかす/スポイルする/甘いをする

ちやほやされるの類語・言い換え

甘やかされる/煽てられる/持て囃される/褒めそやされる/褒めちぎられる/褒め立てられる/称賛される/いい気にさせられる/持ち上げられる/よいしょされる/祭り上げられる/厚遇される/歓迎される/愛される/モテる/人気者になる/人気を集める/売れっ子になる/騒がれる/バズる人口に膾炙する一世を風靡する寵児となる/話題になる

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