ぞっとしない

意味

ぞっとしないとは、特に驚いたり感心したりするほどではない。あまり感心しない。面白くない。

語源・由来

ぞっとしないは「ぞっとする」の対義語だが、「恐ろしくない」という意味ではない。
「ぞっと」は、恐怖や寒さで体が震え上がる感じのするさまを表す語だが、そこから派生して、「ぞっとするほど美しい」のように、美しいものに出会ったりして、強い感動が体の中を走り抜けるさまの意味でも用いる。
感動する意味の「ぞっと」を否定した形が「ぞっとしない」なので、「あまり感心しない」「面白くない」という意味になる。

「ぞっとしない」は単なる否定形ではなく、一種の慣用句なので、現時点では「恐ろしくない」の意味での使用は誤用という扱いになっている。
しかし、使われ方に応じて意味は変化するものであり、「ぞっと」の元々の意味を考えても間違った使い方にはならないため、今後は誤りとしない可能性を含む言葉である。

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