絵馬/えま

絵馬の意味

絵馬とは、祈願や報謝のために、神社や寺院に奉納する絵を描いた額。えうま。えんま。

絵馬の語源・由来

上代より、日本ではが神聖視されており、に生き馬を献上する風習があった。
これが簡略化され、土馬・木馬などの馬形で代用して奉納されるようになり、馬形が簡略化されて板立馬となり、さらに簡略化されて板に馬の絵を描いた「絵馬」となった。
絵馬を奉納する風習は奈良時代にはあり、静岡県浜松市の伊場遺跡や奈良県大和郡山市の稗田遺跡から出土している。
ただし、当時の呼称は不明で、「絵馬」という言葉が見られるのは、11世紀半ばの『本朝文粋』が古い
「絵馬」という名は馬の絵が描かれていることに由来するが、室町時代には馬以外の絵も描かれるようになった。
江戸時代には、商売繁盛や家内安全といった実利的な祈願をする風習が庶民に広まり、その風潮を反映して絵馬の画題も多様化していった。

絵馬の類語・言い換え

えうま/えんま/小絵馬/大絵馬/額絵馬/馬形/板立馬

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