嘘も方便/うそもほうべん

意味

嘘も方便とは、をつくことは悪いことだが、と場合によっては必要なこともあるということ。

嘘も方便の語源・由来

方便は仏教語で、仏が衆生を教え導くための便宜的な方法の意味。
「嘘も方便」の成句は江戸時代から見られ、『法華経譬喩品』の「三車火宅」のたとえに由来するといわれる。
「三車火宅」のたとえとは、ある老人のが火事になり、その中で何人かの子供が遊んでいた。
老人が「危ないから早く逃げなさい」と言っても、子供たちは耳を貸さなかった。
そのため、「外に出ればお前たちが欲しがっていたの車、鹿の車、があるよ」と言って、外へ連れ出したというもの。
そこから、時と場合によっては必要な嘘もあるということで、「嘘も方便」と言うようになった。

嘘も方便の類語・言い換え

嘘も場合による/嘘をつかねば仏に成れぬ/嘘も追従も世渡り/嘘でなければ世が渡られぬ/嘘は渡世の秘法/嘘は日本の宝/嘘は世の宝/噓も誠も話の手管/嘘も身の芸

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