襷/手繦/たすき

意味

たすきとは、和服の袖をたくし上げるために、両肩から両脇へ斜め十文字に掛けて結ぶ駅伝競走の選手や選挙の候補者が、肩から斜めに掛ける帯状の。「襷」は国字。

語源・由来

たすきは「手(た)+繦(すき)」で、「繦」は小児を背負うための帯のことといわれる。
しかし、古代の「たすき」は、を祀る際、お供物に袖が触れないようにするため、袖を束ねて肩にかける紐を指しており、労働用ではなく、神に奉仕する者の礼装の一部であった。
また、「繦」の語源は、「すけ(助)」の転と考えられている。
これらのことから、たすきは、袖をたくし上げ、を助けることに由来する名と思われる。
平安時代には、幼児の着物の袖上げを「たすき」と呼ぶようになり、室町時代から和服の袖上げも表すようになった。
紐や線を斜めに交差させることも「たすき」と呼ぶようになったため、駅伝選手や立候補者が肩から掛ける布のことも指す言葉となった。

類語・言い換え

玉襷/綾襷/帯/

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