梨の礫/なしのつぶて

意味

なしのつぶてとは、連絡をしても返事のないこと。便りのないこと。

語源・由来

なしのつぶての「礫(つぶて)」は、投げる小石の意味。
投げた小石は返ってこないことから、つぶてのように音沙汰がないことを「なしのつぶて」と言うようになった。

漢字では「梨の礫」と書くが、「梨」は「無し」に掛けた語呂合わせで特に意味はない。
ただし、「無しの礫」では「何も無いものを投げること」になって意味をなさないため、形のある「梨」を用いて「梨の礫」としている。

「つぶて」の使用が少ない割に「なしのつぶて」の使用が多い理由は、見て見ぬふりをする意味の「つぶる(瞑る)」と「つぶて」の語感が似ているせいかもしれない。

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