前門の虎後門の狼/ぜんもんのとらこうもんのおおかみ

意味

前門の虎後門の狼とは、一つの災いを逃れても、また別の災いに遭うことのたとえ。一難去ってまた一難。

前門の虎後門の狼の語源・由来

中国から使われていることわざで、表門での侵入を防いだが、今度は裏門からが侵入してきたという意味に由来する。
趙弼の『評史』には、「前門に虎を拒ふせぎ、後門に狼を進める」とある。
福沢諭吉の『文明論之概略』(1875年)では「前門の虎を逐て後門の狼に逢ふが如きのみ」、坪内逍遙の『当世書生気質』(1885〜86年)では「前門に虎をごまかせば後門に狼婆ア」というように、日本でも本来は、さまざまな動詞を含んだ形で用いられていた。
やがて、動詞部分を省略した形がことわざとして定着し、現在では「前門の虎、後門の狼」が省略形であることが認識されなくなっている。
また、最初の災難という意味で、「前門の虎」だけを用いる形も生まれた。

前門の虎後門の狼の類語・言い換え

前門に虎を防ぎ後門に狼を進む/前虎後狼/前狼後虎/舎虎逢狼/徐狼得虎/一難去ってまた一難/虎口を逃れて竜穴に入る/追っ手を防げば搦め手へ回る/火を避けて水に陥る/禍去って禍また至る/不幸は単独では来ない/踏んだり蹴ったり/こけた上を踏まれる/泣きっ面に蜂/弱り目に祟り目/病む目につき目/落ち目に祟り目/鬼は弱り目に乗る/瘤の上の腫れ物/病み足に腫れ足/損して恥かく/転べば糞の上/災難続き/不幸続き/問題続き

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