ミイラ取りがミイラになる/ミイラとりがミイラになる

意味

ミイラ取りがミイラになるとは、人を捜しに行った者が、逆に探される立場になってしまう。また、説得しようとしたが、逆に説得されてしまう。

語源・由来

前半の「ミイラ」と後半の「ミイラ」は異なるものである。
ミイラ取りの「ミイラ」は、アラビアやエジプトなどで死体に塗る防腐剤のことで、この粉末が不老長寿の薬として珍重された。
ミイラになるの「ミイラ」は、一般によく知られる、腐敗せず原形に近い状態を保っている死体のことである。

このことわざは、ミイラという薬の粉末を取るため探し求めに行った者が、砂漠などで迷ってしまい、自分が死体のミイラになってしまうといったもの。
そこから、人を捜しに行ったものが、捜される立ち場になる意味となり、転じて、説得しようとしたが、逆に説得されて先方に同意してしまう意味で用いられるようになった。

「ミイラ取りがミイラになる」が見られるのは、「ミイラ」の語と同じく江戸時代からである。

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