坩堝/るつぼ

坩堝の意味

坩堝とは、物質を溶解・灼熱するための耐熱性容器。興奮・熱狂した状態。種々のものが入り混じった状態。

坩堝の語源・由来

坩堝は「いるつぼ(鋳る)」の約、もしくは「ろつぼ(炉壺)」が転じた語と考えられる。
「興奮のるつぼと化す」など、熱気に溢れた状態を表す「るつぼ」は、坩堝の中が灼熱の状態にあることからの比喩的な表現である。
「人種のるつぼ」など、種々のものが混ざっている状態を表す「るつぼ」は、坩堝が金属を溶融混合することにたとえたもの。
イギリスの作家イズレイル・ザングウィルが「坩堝」を意味する「melting pot(メルティングポット)」を戯曲名にし、多民族が混在したアメリカ社会を「人種の坩堝」と形容したことから広く用いられるようになった。
ただし、るつぼでは「溶け合う」といった同化の意味が含まれてしまうため、近代、種々のものが混ざっていても個々に味があるという意味から、「salad bowl(サラダボウル)」と表現されることが多くなっている。

坩堝の類語・言い換え

物質を入れて加熱する坩堝

かんか/メルティングポット/耐熱性容器/耐熱容器/耐火性容器/耐火容器

興奮のるつぼ

極致/さなか/たけなわ/真っ盛り/真っ只中/真っ最中

種々のものが入り混じったるつぼ

メルティングポット/サラダボウル/カオス/混沌/ミックス/一緒くた/ちゃんぽん/ごった/ごっちゃ/ごたごた/ごちゃ混ぜ/ごっちゃ混ぜ/ごった混ぜ/ごたまぜ/まぜこぜ/ないまぜ/ごちゃごちゃ/ぐちゃぐちゃ/ごった煮的/味噌も糞も一緒/入り混じる/混じり合う

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