けんもほろろ

意味

けんもほろろとは、人の頼みや相談などを無愛想に断るさま。取り付く島もないさま。

語源・由来

けんもほろろの「けん」は、「けんどん(慳貪)」の「けん」や、「けんつく(剣突)」の「けん」にキジの鳴き声の「けん」を掛けたものと言われる。
しかし、つっけんどんなさまを「けんけんと」と言っていたことから、「けんけんと」とキジの鳴き声「けんけん(ケーンケーン)」を掛けたと考える方が妥当であろう。
けんもほろろの「ほろろ」は、キジが羽ばたくときの羽音と考えられており、これを語呂よく「けん」に付けて「けんもほろろ」となった。
「ほろろ」をキジの鳴き声とする説もあるが、「けんけん」と無愛想に鳴きながら「ほろほろ」と羽音を立てて飛び去るさまと考えた方が、言葉の意味に近いと思われる。
また、キジの鳴き声を「ほろろ(ほろほろ)」と表現するのは、羽音を「ほろほろ」と表現したことから転じたもので、元々擬声語ではない。

類語・言い換え

取り付く島もない/にべもない/にべない/にべもしゃりしゃりもない/つっけんどんぶっきらぼう/素っ気ない/すげない/つれない/よそよそしい/味も素っ気もない/無愛想/愛想がない/冷たい/冷ややか/冷淡/木で鼻を括る/木で鼻をかむ/刺々しい/つんけん/つんつん/不親切/意地悪/いけず/邪険/一顧だにしない/門前払い

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