殷鑑遠からず/いんかんとおからず

殷鑑遠からずの意味

殷鑑遠からずとは、戒めとすべき失敗の前例は、ごく手近なところにあるというたとえ。

殷鑑遠からずの語源・由来

殷鑑遠からずの「殷」は古代中国の王朝、「鑑」は手本とするもののこと。
『詩経』「大雅・ 蕩」の詩句「殷鑑不遠、在夏后之世(殷鑑遠からず、夏后の世にあり)」に由来し、「殷王朝が手本とすべき戒めは、遠くに求めなくても夏の時代にあった」という意味。
殷の前代の夏(か)は悪政によって滅亡したが、それを戒めとせず悪政をしいた殷の紂王に対する、西伯昌の諫言である。
この詩から、戒めとすべき例は手近なところにあることを「殷鑑遠からず」と言うようになった。

殷鑑遠からずの類語・言い換え

殷鑑不遠/商鑑遠からず/前車の覆るは後車の戒め/前車の轍/前車覆轍/前覆後戒/覆轍/後車の戒め/覆車の戒め/人の振り見て我が振り直せ/人の上見て我が身を思え/人こそ人の鏡/人を鑑とせよ/人を以て鑑と為す/鑑戒/他山の石/他山の石以て玉を攻むべし/他山の石とする/反面教師/反面教員/反面教材/上手は下手の手本下手は上手の手本/不善人は善人の資なり/善人は不善人の師なり

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