意味
律儀とは、きわめて義理堅く、実直で正直なこと。また、そのさま。りつぎ。
語源・由来
律儀の本来の読み方は「りつぎ」で、元仏教語。
「saṃvara(三婆羅・サンバラ)」の漢訳で、悪行や過失に陥らないよう未然に防ぐよい習慣的行為を表し、善行や善行を行うよう仏が定めた戒律を意味した。
仏教には在家・出家を問わず守るべき禁戒が多くあり、これを忠実に守ることから、律義には「義理堅く実直」の意味が生じ、近世の中期頃から庶民の間でも広く使われるようになった。
読み方の変化はそれより少し早く、室町時代から「りちぎ」とも読むようになったが、しばらくは「りつぎ」と「りちぎ」が併用されており、次第に「りちぎ」と読むようになっていった形である。
1
2