胡麻をする/胡麻を擂る/ごまをする

意味

ごまをするとは、人に気に入られるような振る舞いをして、自分の利益をはかる。名詞形は「ごますり」。

語源・由来

ごまをするは、煎ったゴマをすり鉢ですり潰すと、あちこちにゴマがくっつくことから、人にへつらう意味で用いられた言葉である。
商人などの手を揉む仕草も、ゴマをする姿に似ているため、その仕草が「ごまをする」の語源とする説もあるが、あまり有力とされていない。
ただし、すったゴマがあちこちにくっつくことと、ゴマをする仕草の両方からと考えることは出来る。
この言葉は、江戸末期の『皇都午睡(こうとごすい)』にも見られ、「追従するをおべっかといひしが、近世、胡麻を摺ると流行詞(はやりことば)に変名しけり」とある。

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