下剋上/下克上/げこくじょう

意味

下剋上とは、地位や身分の低い者が上の者をしのいで勝利したり、実権を握ったり、勢力を張ること。また、その風潮。

語源・由来

「剋」と「克」はともに「勝つ」「勝ち取る」を意味し、「下剋上(下克上)」は下が上に勝つことを表す。
中国の『三命通会』には「上剋下曰制、下剋上曰伐(上の下に剋つを制と曰ひ、下の上に剋つを伐と曰ふ)」とある。
中世の日本では、下層階級が国主や主家などの上層階級を圧倒するような風潮が生じ、これを旧体制側の者が非難する際に、成句として「下剋上(下克上)」を用いるようになった。
江戸時代に入ると、政治的な権力ではなく、召し使いが出世して主人となり、元の主人は身分が低くなる意味で使われ、次第に、下位者が上位者より上になることを広く意味するようになった。

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