カラスウリの意味
カラスウリとは、ウリ科の蔓性多年草。夏の夕方、白色の花を開く。実は楕円形で秋に赤く熟す。塊根は天花粉の代用となるでんぷんをとる。
カラスウリの語源・由来
カラスウリの実は苦味があり、人間は食べないがカラスが好んで食べることからというのが通説となっている。
しかし、実際にカラスが食べる姿は見られておらず、以下の説が考えられている。
人間が食べるウリのタネは白黄だが、カラスウリのタネは黒褐色で目立つことから、カラスを連想したもの。
人間が食べないので、カラスにでも食べさせておけという意味からの命名。
いつまでも枝に残る赤い果実を、カラスすらも食べ残す果実と見たなど。
鳥のカラスに由来しない説では、唐から伝来した朱墨の「唐朱」に由来する説もある。
カラスウリの色や形状が唐朱と似ているため、「唐朱瓜」と呼んでおり、転じて「烏瓜」になったという。
しかし、「カラスウリ」の名は平安時代から見られるのに対し、「唐朱」の語は江戸中期からなので、「唐朱瓜」の説は考え難い。
カラスウリの別名・類語
タマズサ/キツネノマクラ/ヒサゴウリ/ゴウリ/ツチウリ/ドカ/ヤマウリ/クソウリ/オウカ/ヒサク/ウリネ/ムスビジョウ/グドウジン/ウリ