野暮の意味
野暮とは、洗練されていないこと。垢抜けていないこと。形容詞化され「野暮ったい人」などと使われる。世情に疎く、人情など微妙な心の動きを理解できないこと。またそのような人。
野暮の語源・由来
野暮は、遊郭などの事情に疎いことを意味していたが、その意味が転じ、洗練されていないことを広く意味するようになった。
野暮の語源には、田舎者を意味する「野夫」が転じたとする説と、雅楽の楽器「笙(しょう)」にある「也(や)」と「毛(もう)」という二本の管は音が出ないため、役立たずの意味で「やもう」「やも」「やぼ」と変化し、「野暮」になったとする説がある。
この二説が有力とされるが、正確な語源は未詳である。
また、東京都国立市にある谷保天満宮の名から、「野暮」や「野暮天」という言葉ができたとする説もある。
しかし、狂歌師の大田蜀山人が「野暮」と「谷保」を掛け、「神ならば出雲の国へゆくべきに目白で開帳やぼのてんじん」と詠んだことから、そのような説が生まれたもので、それ以前から「野暮」という言葉は存在していたため、「野暮」の語源と「谷保天満宮」は無関係である。
野暮の類語・言い換え
野暮ったい/野暮臭い/野暮天/ダサい/いなたい/無粋/粋でない/不意気/無骨/無風流/むくつけき/田舎臭い/泥臭い/土臭い/土気/日向臭い/田舎者/田舎っぺ/かっぺ/田夫/野人/芋臭い/イモ/むさい/もっさり/もさい/もっさい/俚俗/鄙俗/貧乏臭い/みすぼらしい/みっともない/見苦しい/むさ苦しい/スマートでない/時代遅れ/流行遅れ/古臭い/イケてない/垢抜けない/洗練されていない/野体/悪趣味/冴えない/パッとしない/センスがない/しょぼい/格好悪い/不格好/粗野/低俗/卑俗/俗悪/野卑/鄙陋/下品/品がない/品位に欠ける/無作法/下劣/がさつ/はしたない/ぼうぞく/ゲス/さもしい/卑しい/デリカシーがない/野暮堅い/堅物/堅人/堅蔵/石部金吉/石頭