きな臭い/きなくさい

意味

きな臭いとは、なんとなく怪しい。胡散臭い。

語源・由来

きな臭いの語源には、「きぬくさい(衣臭い・布臭い)」の転、「きのくさい(木の臭い)」の意味、「き」が「香」の意味など諸説ある。
きな臭いの類語に「うさん臭い」があるが、うさん臭いの「臭い」は「らしい」という意味であるのに対し、きな臭いの「臭い」は「におう」という意味そのままの「臭い」である。
本来の「きな臭い」の意味は、こげることが想定されていない紙や布などがこげた際に、こげた臭いがすることである。
料理をしている時の肉や魚など、こげることが想定される物がこげた場合には、「こげ臭い」を用いる。
紙や布などがこげた臭いがするという意味から、きな臭いは、火薬の臭いがする意味にも使われ、戦争や事件などが起こりそうな気配がする際にも用いられるようになった。
そして、想定外の物がこげた時に用いられる言葉であることや、戦争や事件が起こりそうな気配を言ったことから、なんとなく怪しいことにも「きな臭い」と言うようになった。

類語・言い換え

胡散臭い/疑わしい/怪しい/訝しい/いかがわしい/臭い/臭う/くさい/っぽい/腑に落ちないおかしい怪訝怪訝に思う/違和感を感じる/鵜呑みにはできない/信用できない/眉唾/眉唾物/不審に思う/嫌疑/胡乱/不確か/不透明/不自然/変/半信半疑/引っかかる

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