四の五の言うの意味
四の五の言うとは、なんのかんのと不平や文句を言い立てる。
四の五の言うの語源・由来
「四の五の」の語源には、サイコロ賭博で丁(四)が出るか半(五)が出るか迷うところからという、江戸末期の国語辞典『俚言集覧』にある説。
「一も二もなく」といえば「即座に」「とやかく言うまでもなく」といった意味であるが、「一」や「ニ」どころか、「四」や「五」までもぶつぶつ言うところからとする説。
儒教の経書の中で特に重要とされる、「四書五経(四書は『論語』『大学』『中庸』『孟子』、五経は『易経』『書経』『詩経』『礼記』『春秋』)」に由来し、「四書だの五経だのと理屈ばかりこねずに」という意味からなど諸説ある。
こじつけ感の強い「四書五経」の説を除くニ説が有力と考えられるが、特定は難しい。
「四の五の」という表現は、「あれこれ」を意味として江戸中期頃から現れた。
あれこれ不平などを言う意味の「四の五の言う」以外にも、「あれこれ言う余地がないほど素晴らしい」の意味で「四の五もなし」、「あれこれ言う必要がない」の意味で「四も五もいらず」などの表現もあった。
「四の五の」をもじったと思われる表現には、「酢の蒟蒻の(酢だの蒟蒻だの)」という言い方もある。
四の五の言うの類語・言い換え
酢の蒟蒻の/酢だの蒟蒻だの/つべこべ言う/つべらこべら言う/ぶつぶつ言う/ぶつくさ言う/ぐだぐだ言う/がたがた言う/なんのかんのと言う/なんだかんだ言う/あれこれ言う/あれやこれや言う/ああだこうだ言う/どうのこうの言う/文句を言う/愚痴を言う/愚痴る/御託を並べる/不平を並べる/不満を並べる/文句を並べる/不満を垂れる/繰り言を言う/くだを巻く