饅頭/まんじゅう

まんじゅうの意味

まんじゅうとは、小麦粉・そば粉などを練った生地で餡を包み、蒸すか焼くかした菓子

まんじゅうの語源・由来

漢字の「饅頭」は漢語「饅頭(まんとう)」の借用語で、「頭」を「じゅう」と唐音読みして「まんじゅう」となった。
饅頭の起源は中国にあり、諸葛孔明(しよかつこうめい)が南征した際、川のに人身御供としてを捧げれば鎮まるという風習を改めるため、を小麦粉で作ったでくるんだものを人頭に見立て、神に捧げたことに由来するといわれる。
当初は、蛮人の頭の意味から「蛮頭(まんとう)」が用いられていたが、祭壇に供えた後、それを食べるようになったことから、「饅」の字が当てられ「饅頭」になった。
中国では饅頭が主食とされ、中に肉や野菜を入れるのが普通で、餡を入れるのは点心のときだけである。
日本でのまんじゅうは、1349年に宋から渡来した林浄因(りんじょういん)が奈良で作った「奈良饅頭」が始まりといわれる。
仏教では肉食が禁じられ、餡を用いたことから、日本では餡が入ったものを指すようになったという。
しかし、室町時代には「菜饅頭(さいまんじゅう)」もあり、主食として粉食が好まれなかったため、菓子として食べる甘いまんじゅうが残ったともいわれる。

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