キツネノボタン/狐の牡丹/きつねのぼたん

意味

キツネノボタンとは、キンポウゲ科の多年草。山野の湿地、田のあぜ、道端など普通に見られる。から黄色い五弁のが咲き、花後に金平糖のようなができる。有毒。

語源・由来

キツネノボタンの「ボタン」は、牡丹に似ていることに由来する。
キツネが棲むような野原に生えることから「キツネノボタン」になったとも言われるが、そのような場所に限って生えるのではなく、どこにでも見られる雑草なので、この説は採用し難い。
花が黄色いことから「黄恒(キツネ)」とする説もあるが、他に「キツネ」と付く植物は、「キツネアザミ」が淡紅紫色、「キツネノカミソリ」は黄赤色と様々である。
「キツネ」と付く植物は、有毒であったり、味がきつくて食べられないものが多いため、「きつい」の「きつ」と考えられる。
「きつ」が「キツネ」となったのは、キツネに関連付けることで妖しく気味の悪い様を表したものか、同じ「きつ(動物の「キツネ」は「キツ」に「ネ」が添えられた名前と考えられている)」の音から結び付けられたのであろう。

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