歌舞伎/かぶき

意味

歌舞伎とは、舞踊・音楽・科白劇などの要素を集大成した日本の代表的演劇。歌舞妓。

語源・由来

歌舞伎は、近世まで歌や舞をする女性という意味から、「歌舞妓」の字が用いられ、「歌舞妃」とも書かれた。
歌舞伎の表記は、明治以降に一般化したもので、「歌舞妓」の「妓」に「伎芸」などの「伎」が当てられた当て字である。
ただし、「歌舞妓」も当て字のため、歌舞伎の語源とは関係ない。

歌舞伎の語源は、「傾く(かぶく)」の連用形を名詞化した「かぶき」である。
「かぶく」の「かぶ」は「」の古称といわれ、本来の意味は「頭を傾ける」であった。
頭を傾けるような行動という意味から、かぶきは「常識外れ」や「異様な風体」を表すようになった。
さらに転じて、風体や行動が華美であることや、色めいた振る舞いなどをさすようになり、そのような身なり振る舞いをする者を「かぶき者」といい、時代の美意識を示す俗語として天正(1573~1592年)頃に流行した。

この「かぶき」という語が、現代の「歌舞伎」となったのは、17世紀初頭。
出雲大社の巫女「出雲の阿国(いずものおくに)」と呼ばれる女性(巫女ではなかったという説もある)の踊りが、斬新で派手な風俗を取り込んでいたため、「かぶき踊り」と称されたことに由来する。

類語・関連語

歌舞伎劇/歌舞伎芝居/歌舞伎狂言/義太夫狂言/丸本歌舞伎/丸本物/でんでん物/竹本劇/義太夫物/歌舞伎舞踊/歌舞伎浄瑠璃/江戸歌舞伎/江戸狂言/上方歌舞伎/上方狂言/野郎歌舞伎/若衆歌舞伎/元禄歌舞伎/女歌舞伎/遊女歌舞伎/スーパー歌舞伎/素人歌舞伎/地歌舞伎/農民歌舞伎/農村歌舞伎/地芝居/村芝居/都市型地芝居/子供歌舞伎/狂言/古典芸能/伝統芸能/能/演劇/科白劇/せりふ劇/芝居/劇/梨園

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