ごまめの意味
ごまめとは、小さなカタクチイワシを素干しにしたもの。また、それを炒って、醤油・砂糖・みりんを煮詰めた汁をからめたもの。正月の祝い肴。田作り。
ごまめの語源・由来
ごまめは「こまむれ(細群)」の「むれ」が略されたもので、古くは「こまめ」と呼ばれた。
「こ」が「ご」と濁音化されたのは、体が丈夫なことを意味する「まめ(忠実)」に接頭語の「ご(御)」が付いた「ごまめ(御忠実)」に言い寄せたものと思われる。
ごまめは、田植えの肥料にしたり豊作祈願の祝い肴にされたことから、「五万米」や「五真米」と表記することもあるが、漢字は当て字であって語源との関係はない。
現代では、ごまめと田作りが同じものとして扱われているが、本来は、田作りよりやや小さいものを「ごまめ」と呼んでいた。
ごまめの別名・類語
田作り/ことのはら/ことのばら