ムササビ/鼯鼠/鼺鼠/むささび

ムササビの意味

ムササビとは、ネズミ目リス科の哺乳類。体長約40cm。尾長約35cm。前後肢の間に飛膜があり、木から木へ滑空する。夜行性。バンドリ。ノブスマ。

ムササビの語源・由来

ムササビは胴体が小さいことから、「ミササビ(身細)」の意味とする説がある。
これは飛膜を広げた時と比較したものだが、鳥でもないのに飛ぶ動物を見て、体の小ささを名前とするか疑問である。
古くは「ムザサビ」とも言ったことや、妖怪の一種として恐れられていたことを考慮すると、「ムザ(ムサ)」はムジナの「ムジ」であろう。
t音はs音に変化しやすいことから、「サビ」は「トビ(飛び)」→「タビ」→「サビ」と変化したものと思われる。
異名の「バンドリ」は、夜行性で飛ぶことから「晩鳥」の意味。
「ノブスマ」の「ブスマ(フスマ)」は、現在でいう掛け布団の役割をしていた「衾(ふすま)」のことで、野にいて飛膜を広げた姿が衾のようであることからの名である。

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