硯/すずり 硯の意味 硯とは、墨を水ですりおろすために使う、石や瓦で作った道具。 硯の語源・由来 すずりは、「墨磨り(すみすり・すみずり)」の略と考えられている。 漢字の「硯」は、呉音・漢音ともに「ゲン」、慣用音では「ケン」で、「石」+音符「見」からなる形声文字。 「見」の原義とは関係なく、「研」と同系の文字である。 奈良時代や平安時代のすずりは陶磁製が多かったが、平安時代中頃から中国の流行に伴なって、石のすずりが作られるようになった。 中国で硯は、筆・墨・紙とともに文房四宝のひとつとされる。