太鼓持ち/たいこもち

太鼓持ちの意味

太鼓持ちとは、人にへつらい機嫌をとる者。宴席などに出て客の機嫌を取り、その席をとりもつことを職業とする男性。幇間。

太鼓持ちの語源・由来

人にへつらって機嫌を取る人を「太鼓持ち」と言うようになったのは、宴席などで席を取り持つ職業の「太鼓持ち」からである。
しかし、太鼓も持たないこの職業が、「太鼓持ち」と呼ばれるようになった由来は定かでなく、語源は以下のとおり諸説ある。
1.太鼓の演奏でうまく調子を取ることと、大尽の調子を取ることを掛けたとする説。
2.踊りやお囃子などで鉦を持たない者は太鼓を持っていることから、「鉦」と「金」を掛け、金持ちに合わせて調子を取るところからとする説。
3.相手をおだてたり褒めたりすることを「持ち上げる」というが、太閤の機嫌を取るためにおだてることを「太閤を持ち上げる」の意味で「太閤持ち」と言い、それが転じて「太鼓持ち」になったとする説。
なお、この職業の正式名称は「幇間(ほうかん)」なので、太鼓持ちの当て字として「幇間」が用いられることもある。

太鼓持ちの類語・言い換え

鞄持ち/腰巾着/茶坊主/ご機嫌取り/機嫌買い/ごますり/佞人/イエスマン/幇間/男芸者/末社/ピエロ道化師道化

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