コノシロ/鮗/このしろ

意味

コノシロとは、ニシン目ニシン科の。成長とともに呼び名が変わる出世魚で、幼魚はシンコやジャコ、10センチ程度のものはコハダやツナシ(ツナセ)と呼ぶ。

語源・由来

コノシロは、焼くと人間を焼いたような臭いがすることから様々な伝説があり、それらを語源とする説が多い。
その伝説は、入りをやめさせるため先方には「娘は死んだ」と偽り、この魚を焼いて棺に入れたというもの。
また、子供が生け贄にされないようこの魚を焼いたというもので、自体は少しずつ異なるが、子供の身代わりという意味で「このしろ(子の代)」が語源という点では共通している。
しかし、これらの伝説は後世に作られた話に過ぎず、上代特殊仮名遣いも異なるため、コノシロの語源としては認められていない。
「コノシロ」は「この城を食う」「この城を焼く」などに通じるとして、武士は避けていたといわれるが、「この城」が語源ということでもない。
多くのものは命名される際、外観の特徴から名付けられている。
コノシロの外観で特徴的なのは糸状に伸びた背びれなので、「子の後ろ」もしくは「此の後ろ」を語源とする説が良い。

漢字の「鮗」は、コノシロのの時期が11〜2月なので、「が旬になる魚」を表している。
ただし、これは成魚の話で、コハダは8〜9月、シンコは6〜7月が旬といわれる。

別名・類語

ジャコ/シンコ/コハダ/ツナシ/ツナセ/ナカズミ/ハビロ/ドロクイ/青魚

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