顳顬/蟀谷/こめかみ

意味

こめかみとは、目尻と耳の上の間にある、物を噛むと動くところ。

語源・由来

こめかみは、を噛むと動くことから、「米噛み」が語源である。
ただ、「こめかみ」と呼ばれる部分は、米以外にも物を噛めば動く。
食べ物の中でも「米」を取り上げて「こめかみ」とされたのは、日本人の主食は古代から「米」であったことや、古くは固いままの生米を食べていたため、よく噛まなければならず、その部分がよく動くからだといわれる。

平安中期の辞書『和妙抄』には、蟀谷に「こめかみ」の訓がある。
漢字の「蟀谷」は中国語で、「蟀」を用いた「蟋蟀」はコオロギを意味する。
ただし、この漢字が中国で「こめかみ」を意味するようになったか、その由来は未詳である。

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