冠/かんむり

意味

冠とは、地位や階級などを表すため頭に被るもの。

語源・由来

冠は、奈良時代に「かがふり」、平安時代中期頃から「かうぶり」となって、のちに「かんむり」へと変化した。
「かがふり」は、「被る」という意味の動詞「かがふる」の連用形が名詞化した語。
洪水などで水がかぶることを「冠水」、かぶさるように降り積もった雪を「冠雪」と言うのも、「冠」が「かぶる」を表すことからである。
古くは、頭にかぶるものの総称であったが、位階制度が定まってからは、「地位や階級を表す被り物」の意味で使われるようになった。

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