イチョウ/銀杏/公孫樹/いちょう

意味

イチョウとは、イチョウ科の落葉高木。中国原産。銀杏ぎんなん)として食用にされ、は血行促進・ボケ予防に良いとされる。

語源・由来

イチョウは、葉がカモの水掻きに似ていることから、中国では「鴨脚」と言い、「イチャオ」「ヤチャオ」「ヤーチャオ」「ヤーチャウ」などと発音された。
これが日本に入り、「イーチャウ」を経て「イチョウ」になった。
「銀杏」を唐音で「インチャウ」といい、「イキャウ」となって「イチョウ」になったとする説もあるが、説明の取り間違いによるものである。
イチョウの歴史的仮名遣いは「いてふ」とされてきたが、これは葉の散るさまがに似ていることから、「寝たる蝶(いたるちょう)」の意味で「イチョウ」になったとする説や、「一葉(いちえふ)」を語源とする説が定説となっていたことによるものである。
これらの説が否定された今日では、「いちゃう」がイチョウの歴史的仮名遣いとなっている。

漢字の「銀杏」と「公孫樹」は、共に中国語から。
「銀杏」は、実の形がアンズに似て殻が銀白であることに由来する。
「公孫樹」は、植樹した後、孫の代になって実が食べられるという意味による。

別名・類語

銀杏ぎんなん)/公孫樹(こうそんじゅ)/鴨脚(おうきゃく)/乳の木/大銀杏/四天王樹/防火樹

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