生き馬の目を抜く/いきうまのめをぬく

意味

生き馬の目を抜くとは、素早く事をするさま。他人を出し抜いて利益を得るさま。油断も隙もないこと。

生き馬の目を抜くの語源・由来

生き馬の目を抜くは、故事などから生じたことわざではなく、素早く物事をすることを「生きたですら抜き取ってしまうほど早い」とたとえた表現である。
生き馬の目を抜くには、「他人を出し抜く」といった意味もあるが、「目を抜く」から「抜け目ない」が連想されたものか定かでない。

「馬の目」とたとえられた理由は、類句に「生き牛の目を抜く」があるため、との関わりが深い動物だったことからと考えられる。
そして、よりも馬の方がが速く、目を抜くことがより難しそうであることから、「生き牛」よりも「生き馬」が一般的に用いられるようになったのであろう。

その他、「生き馬の目を抜く」と同様の句には、「生き馬の目を抉る」や「生き牛の目を抉る」がある。
「抉る(くじる)」は、「えぐって中の物を取り出す」の意味。
「油断ならない」という意味においては、「尻毛を抜く」が類句として挙げられる。

生き馬の目を抜くの類語・言い換え

生き馬の目を抉る/生き牛の目を抉る/素早い/すばしっこい/機敏/俊敏/出し抜く/油断も隙もない/油断ならない/尻毛を抜く/あなどれない/抜け目ない/手強い/先取りする/虚につけ込む/虚に乗ずる/ただの鼠ではない/駆け引きに長ける/世故に長ける/立ち回りがうまい/利にさとい

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