はっぴの意味
はっぴとは、広袖か筒袖で、膝丈または腰丈の単衣の上着。職人が仕事着として着たり、祭りで神輿を担いだり太鼓を叩く人などが着る。印半纏。
はっぴの語源・由来
はっぴは、「はんぴ(半臂)」が転じた語。
はんぴとは、古代、束帯を着用する際に、袍(ほう)や位襖(いあお)の下に着た袖無しの胴衣である。
漢字の「法被」は、元は禅寺で椅子の背に掛ける布のことで、「はふひ(ほうひ)」と言った。
「法被」は「はふひ」から転じて「はっぴ」とも言うようになったが、掛け布の「法被」と着物の「はっぴ」との間には、物としての関連性が見られないため、同じ発音による当て字と思われる。
「半被」の漢字は、はっぴに「法被」の字が当てられた以降に、「半臂」と掛け合わせて作られた表記と思われる。