コロッケの意味
コロッケとは、挽き肉や魚、玉葱などをの細かく刻んだものを、マッシュポテトやホワイトソースに混ぜ、パン粉をまぶして油で揚げた料理。
コロッケの語源・由来
コロッケは、フランス料理「croquette(クロケット、クロケート)」が訛ったものである。
「croquette」の語源には、二つの説がある。
ひとつは、フランス語の「croquer(クロケー)」がバリバリ、カリカリ噛む音を模した擬声語で、これに小さいものを示す語尾がついて「croquette」になったという説。
これには、油でカラッと揚げて、パリパリ音を立てて食べる小さい丸型、筒型のものという意味が含まれている。
もうひとつは、「croquet(クロッケー)」という名のスポーツで使われる用具に、形が似ていたことからとする説。
croquetは、13世紀に南フランスで生まれたゲートボールに似た球技で、木槌で木の球を打ち、弓形の小門をくぐらせるもので、その木槌の部分がコロッケの形に似ているというものである。
日本でよく食べられるコロッケの形から考えると、クロッケーで使われる木槌は似ておらず、擬声語説が有力なように思える。
しかし、フランスのcroquetteは木槌と形が似ているため、コロッケの語源は断定は難しい。
コロッケが日本に入ったのは明治初期頃で、明治から大正にかけて家庭に普及し、大正6年(1917)年には「コロッケの唄」という歌も流行した。