額ずく/ぬかずく

ぬかずくの意味

ぬかずくとは、ひたいを地面につけて拝むこと。地にひたいがにつくほど丁寧にお辞儀すること。

ぬかずくの語源・由来

ぬかずくは「額(ぬか)」+「突く(つく)」の語構成で、「額突く」と漢字表記する。
「ぬか」は「ひたい」と同義語だが、礼拝の意味でも使われる語であった。
「つく」は地面に突き当てる意味で、ぬかずく(ぬかづく)は礼拝を強めた表現。もしくは、実際に地面に額をつけた礼拝のことである。
古くは「ぬかつく」と清音だったとされ、『万葉集』にも「ぬかつく」の例が見られる。
ただし、平安中期には「ぬかをつく」という表現もあり、「ぬかつく」と一語化されるのはそれより遅い時期と考えられる。
濁音化された「ぬかづく(額づく)」の形は、『文明本節用集』や『日葡辞書』などに見られ、室町期以降に濁音化された可能性が高い。

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