ヒヤシンスの意味
ヒヤシンスとは、キジカクシ科の多年草。地中海沿岸の原産。春、青・紫・紅・黄・白の花を総状につける。風信子。錦百合。ヒアシンス。
ヒヤシンスの語源・由来
ヒヤシンスは英語名「hyacinth」に由来するが、これはギリシャ神話に出てくる美少年「ヒュアキントス(Hyakinthos)」の名前に由来する。
ヒュアキントスは、太陽の神アポロンにも、西風の神ゼフィロスにも愛されていた。
ヒュアキントスとアポロンが楽しそうに円盤投げをしている姿を見たゼフィロスは嫉妬し、風を吹かせたところ、アポロンの投げた円盤がヒュアキントスに命中して死んでしまった。
このとき流れ出た血からこの花が咲いたため、彼の名にちなみ「ヒヤシンス」と名付けられたという話である。
ただし、ギリシャ時代のヒヤシンスは、植物学上「アイリス」か「ヒエンソウ」であったと考えられている。
日本にヒヤシンスが渡来したのは江戸末期で、明治時代には「ヒアシント」と呼ばれていた。