本丸/ほんまる

意味

本丸とは、日本の城郭の中枢部で、城主の居るところ。多くは、天守閣を築き、周囲に石垣や堀を設ける。その周囲に二の丸、三の丸などがある。また、比喩的に、物事の中心や、最重要とされる箇所。

語源・由来

本丸の「本」は中心部の意味で、「丸」は城郭を構成する区画をいう語。
江戸後期の武家故実書『武家名目抄』に「城郭の体たる、一様ならずといへども、おほよそにいはば、みな円なるに出でず。故に丸といひ、また曲輪(くるわ)ともいふなり」とあるように、城郭の区画を「丸」で表したのは、その形態が円形なためであり、城が円形につくられたのは、それが最善とされていたためである。
周囲には「二の丸」や「三の丸」があるように、本丸は「一の丸」とも呼ばれた。
また、城の区域を表す「丸」は「曲輪」ともいうため、本丸は「本曲輪」や「一の曲輪」などともいう。
本丸は城主の居所で、籠城戦では最終拠点となる場所のため、比喩的に、物事の中心や最も拠り所とする箇所の意味でも用いられるようになった。

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